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2024/06/12 ブログ
こんにちは。
そろそろ関東も梅雨入りという今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。気圧の変化が大きいこの季節には、急な歯の痛みを感じる方がよくいらっしゃいます。
当院は、夜20時まで診療(19時半最終受付)を行っておりますので、お仕事終わりに歯の痛みでお困りの際は、ご連絡ください。
さて、今回は、金属アレルギーと歯科金属の関係についてご紹介します。
(実際の皮膚症例写真も掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。)
金属アレルギーは接触アレルギーで、典型的な遅延アレルギー、つまり”原因物質に触れてから症状が出るまでに時差のあるアレルギー”です。
花粉症が突然発症するのと同じように、金属アレルギーもある日突然発症します。ある物質に長時間接触することにより、発症します。
アレルギーの元となる金属が唾液中に溶け出して全身を巡ることで、全身性の皮膚疾患を引き起こすと考えられています。
掌の痛みを伴う湿疹(掌蹠膿疱症)は典型的な症状の一つであり、金属アレルギーが原因の一つと言われています。
原因となる金属を取り除いても、症状はすぐには軽快しないことが多いです。一度発症すると、完全に治癒するまでには長い年月を要することになります。
当院歯科医師の松田の母は、一昨年金属アレルギーを発症し、全身の皮膚に症状が出現しました。
以下、症状が出現中の写真になります。(左:全身に現れた湿疹の一部 右:掌蹠膿疱症 やや治りかけ)
※苦手な方はご画像の閲覧にご注意ください。原因金属だった銀歯は除去済みで、現在も加療中です。
現在、日本の法律で歯に使用することが認められている金属、いわゆる”銀歯”は、主に金銀パラジウム合金というものが使用されています。
金銀パラジウム合金は、その名のとおり金12%、銀40〜50%、パラジウム20%が含まれており、これらの他に亜鉛、インジウム、イリジウム等の金属が含まれています。
古くはHg(水銀)を含むアマルガムという金属や、Ni(ニッケル)を含むニッケルクロム合金も使用されていましたが、これらの金属は安全性が低く、現在は新たに治療で用いることは禁止されています。
これらの材料が保険診療の材料として制定されたのは戦後間もない1956年で、当時の貧しい日本の国力に準じた安価な金属として暫定的に決められました。当初は国力の回復後により安全性の高い質の良い金属に改定する予定でしたが、見直しされないまま60年以上が経過してしまいました。
2016年以降、アマルガムの使用は保険適用から外されており、2020年以降、ニッケルクロム合金の使用は禁止されています。ただし、廃止以前に治療された方のお口の中には、今でもこれらの金属が入っているのをよく見かけます。
現在、日本の保険診療に使われている”金銀パラジウム合金”に含まれる”Pd(パラジウム)”は金属の中でもアレルギーを起こしやすい傾向があるため、ドイツやスウェーデンではすでに歯科での使用が禁止されています。
歯科医院受診の理由として、”銀歯が外れたので見てほしい”と来院される方が、とても多いです。
実は、銀歯は歯とは接着しないので、ノリのような素材(セメント)で無理矢理くっつけています。そのため年月と共にセメントの劣化が進み、金属も錆びて劣化し、歯と金属の隙間から再び虫歯になってしまうことがほとんどです。
以前の治療で銀歯が入っていた歯(写真上)
銀歯を取ると中は大きな虫歯になっている(写真下)
現在、日本の保険診療では、銀歯の他に、金属を使わない素材が認められています。
CAD /CAM冠という新しい材料で、樹脂(レジン)にセラミックの粉末を混ぜて作ったブロックを削り出して白い被せ物(クラウン)にします。
この材料ですと、金属アレルギーの心配をすることなく治療できます。
ただ、この材料のデメリットとしては、
・金属に比べて強度に劣ること
・外れやすいこと
・割れやすいこと
・やや色調がマットで、隣の歯と色が合わせづらいこと
・適応条件に制限があること
などが挙げられます。また、現在の決まりでは一番奥の歯には適応できません。
保険外の材料にはなりますが、セラミックやジルコニアという、硬くて割れにくい素材も当院で取り扱っております。
これらの素材は歯と化学的に結合するため、外れにくく、劣化しにくいため、再び虫歯になる可能性が低いというメリットがあります。詳しくはお問い合わせ下さい。
金属アレルギーを疑う症状が出た場合、まずは一度ご相談下さい。
その場で診断を確定することはせずに、皮膚科、内科の先生方と協力して原因を調べ、金属が原因である場合は、それを取り除く治療を行っていきます。
加えて、金属アレルギーを防ぐ治療や、定期検査も行います。
お口の中に不安がある方は、ご相談だけでも構いませんので、お気軽に当院にお越しください。
歯科医師 松田
こちらもご参照ください。
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