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歯周病と糖尿病の意外な関係について

歯周病と糖尿病の意外な関係について

2024/09/18 ブログ

こんにちは。

9月も半ばに差し掛かってきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。これから季節の変わり目に突入すると思うので、体調にはお気をつけください。

ところでみなさん、実は歯周病が全身の病気に深く関係があるということをご存知でしょうか?

「まさか歯周病が?大袈裟な。」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、とても関係性が強いのです。

中でも、今回は歯周病と糖尿病の関係についてまとめていきたいと思います。

歯周病とは

歯と歯茎の境に付着した歯垢(プラーク)が歯磨きをしても残ってしまったりすることで、歯周病菌に感染してしまい、それによって歯を支える骨が溶けてしまったり、骨が溶けてしまうことで歯茎が下がってしまったり、歯が揺れてきてしまう病気のことを歯周病と言います。

ご自身で口臭、歯磨き時の出血、お口のネバネバ感、歯の揺れが気になるという方は、歯周病の可能性があります

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糖尿病とは

糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病が存在します。

1型糖尿病は小児期や若年期に発症する、自己免疫疾患です。遺伝要因は少ないと言われています。

2型糖尿病は中年期以降に多く、食生活や運動習慣など、生活習慣に強く関連して発症する糖尿病です。なお、2型糖尿病は遺伝要因が強く、全糖尿病患者の9割が2型糖尿病と言われています。

お食事をすると血液中に含まれる糖の量を表す「血糖値」が上がるのですが、膵臓から分泌されるインスリンが血中の糖を筋肉に取り込んだりすることによって血糖値を低下させます。

しかし、糖尿病に罹患していると、インスリンがうまく分泌されなくなり血糖値が高くなります。血糖値が高くなることで、免疫に関わる血中細胞の働きが弱まり、感染しやすくなったり傷が治りにくくなったりします。

血中の糖分バランスを整えようと、全身の細胞から水分が血中に取られることにより口が渇いてしまうことも症状の一つです。

また、「インスリン抵抗性」を示すこともあります。インスリン抵抗性とは、インスリンの効き目が悪くなってしまうことです。インスリン抵抗性があると、血糖値が下がりにくくなり、正常値に下がるまで、多くのインスリンが必要になってしまいます。インスリンは膵臓から分泌されるのですが、多くのインスリンを出そうとする状態が続くと、膵臓の働きが悪くなりインスリンがうまく出なくなってしまい、血糖値の上昇を引き起こすという悪循環が起こってしまいます。

なぜ歯周病が糖尿病と関係があるのか?

歯周病の元となる細菌や、それらが排出する毒素は、歯周病が悪化するに従い口の中に増えていきます。その菌が歯肉の中に走る毛細血管から血管内に入り、全身に運ばれていきます。

実は、歯周炎局所で産生される炎症物質は、前述した「インスリン抵抗性」を引き起こすアディポカインという成分を産生する働きがあります。

それにより、血糖コントロールが不良となり全身の免疫が下がり、口腔内も渇くことでさらに歯周病が悪化します。

このように、歯周病と糖尿病は相互に関係してくるのです。

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では、本当に歯周病が良くなれば糖尿病はよくなるのか?

結論から言うと、歯周病を治せば糖尿病は良くなりますし、糖尿病の症状が良くなれば歯周病も良くなります

メカニズムは前述した通りで、歯周病が良くなれば全身に運ばれる菌や毒素も少なくなり、血糖コントロールが良くなります。また、そうすることで糖尿病の症状が改善し、免疫力が上がり、菌と戦う力が回復してくれることによって歯周病も良くなります。

一見、全く関係ないようなこの二つの病気。実はこんなに密な関係性があったのですね。

全身疾患にも関与する歯周病、日頃のケアで予防していきましょう。

今回は歯周病と糖尿病について書いていきましたが、歯周病は糖尿病だけでなく、様々な病気と関連があると言われています。

例えば、血中に歯周病菌が出す炎症物質が流れ込むことにより、動脈硬化の原因になる物質が産生されることで、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞のリスクが上昇します。

また、炎症物質はホルモンバランスにも影響を及ぼし、骨粗鬆症や、妊婦さんであれば低体重児出産や早産なども引き起こすと言われています。

他にも、菌や毒素を誤嚥(食道ではなく、気管に飲み込んでしまうこと)してしまうことで、気管支炎や誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう可能性が高まります。

30歳以上の約80%が歯周病と言われている近年、気になる方は一度当院に足を運び、歯周病の検査をしたりケア方法を習得したりして、歯周病だけでなく、それにより引き起こされる様々な全身疾患を予防していきましょう。

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